2020年東京オリンピック・パラリンピック
2016.04.01
数か月前、「オリンピックの身代金」というテレビドラマが放送されていました。
東京だけが日本中の富と繁栄を独占し、地方はいまだ貧困から抜け出せない現状に憤った秋田出身の主人公、島崎国男が「東京オリンピック」を人質に国家から金を要求するというストーリーです。庶民には手の届かないカラーテレビ、東京の開発に駆り出され命を落とす労働者たち。郊外へ移り住む団地族など当時の日本の高度経済成長時代が詳しく描写しています。
このテレビドラマを見て、現在50歳後半を迎える私が、ちょうど物心ついた頃の時代背景でした。東京生まれの私でも、決して物が溢れている時代ではありませんでした。しかしながら、当時の経済成長のスピードは驚くべきもので、電化製品は年を追うごとに改良されて、食料品も種類と量が大幅に増加しました。本当にめまぐるしい時代背景でした。
「もはや戦後ではない」というキャッチフレ-ズで成功を収めた1964年の東京オリンピックから50年後に行われる今回の東京オリンピックでは、はたしてどの様な成熟した日本の姿を世界に見せるのでしょうか?
子供心に胸が躍ったオリンピックを又見られると思うと心が躍ります。
「日本の豊かさと先進技術」を世界に示し、景気回復の一因として欲しいものです。