『杜の都・仙台』から
2016.07.01
「仙台」と言えば、羽生結弦・楽天イーグルス・荒木飛呂彦・伊坂幸太郎などの活躍により、以前に比べ知名度と好感度がアップしたように感じられますが、仙台が『杜の都』という雅称・愛称で呼ばれていることはご存知でしょうか?
『杜(モリ)』という漢字は、日本独自の読み方で「木立のある神域」「神霊の宿る森」と解されており、「人工林・屋敷林」を意味しております。
『杜の都・仙台』の由来をたどっていくと、仙台藩主・伊達正宗公の植林奨励策まで遡ります。
正宗公は家臣の屋敷内に飢餓に備え実のなる木や竹・杉などを植えるように奨励し、また防風林・防雪林・防火林など積極的に植林を進めた結果、城下町仙台は「屋敷林」「人工林」が多くなり、豊かな緑に囲まれた『杜の都』と呼ばれるようになったとか。ちなみに『杜の都・仙台』の呼び名が定着したのは大正時代だそうです。
植林奨励策で植えられた木々は第2次世界大戦の空襲で焼失してしまいましたが、現在の『杜の都・仙台』を象徴しているのは「青葉通り」と「定禅寺通り」の“けやき並木”と言えます。今まさに、木々の緑が色濃くなり、美しく鮮やかに仙台の街並みを彩っております。
いちど『杜の都・仙台』の”けやき並木”を歩いてみませんか?